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文献詳細

雑誌文献

病院22巻4号

1963年04月発行

文献概要

特集 職員訓練 職員訓練—5つの話題

病院における医師の教育

著者: 守屋博1

所属機関: 1順天堂医科大学

ページ範囲:P.23 - P.28

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自主教育と指導教育
 社会の発展の上からいって,教育ぐらい大切なものはない。池田首相は人づくりという,合言葉を振りまわしているが,個々の人がそれぞれの道で発展することによって,社会全体の進歩が見られるのである。この進歩は,少数の指導者によって,計画的に行なわれることもあるであろうし,自主的にみずからの発展が努力されることもあろう。後者の効果の方が高く評価されなければならぬが,一般に教育とは,前者の場合に用いられているので,ここでは指導者の下で計画されて教育される狭義にとることにする。
 もちろん,診療所において,一人で毎日の材料を検討しながら勉強して名医になる人もいるのでここが修練の場でないとは言われない。病院においても,院長医長になってしまえば,指導者がいないから,教育というわけにはいかないから自主的に研鑚をつまねばならぬ。またそのようなムードをもっている病院もあるので,広い意味の教育の場ではあるが,教育という意味にはとれないであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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