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病院管理講座 実務編・8
病院給食管理の実際(Ⅱ)—栄養管理
著者: 永田優1
所属機関: 1国立横浜病院
ページ範囲:P.79 - P.85
文献購入ページに移動病院給食を栄養的に見ると,(1)衰えた体力を増強して,治癒機転を促進するために,(2)冒された臓器を庇護し,または,増強するための栄養療法として,(3)栄養療法以外に処置のなくなった患者の治療手段として,特定の栄養素や食品の制限又は増量を行って,しかも,毎食の栄養のバランスをはからなければならな責任をもっている。したがって,栄養管理のポイントは治療目的に合った食事を供することを第一とし,この食事を患者が美味しく気持よく全量を食べてくれるような配慮をいたし,その上に,食中毒や集団伝染病等の事故の発生を見ることのない,安全で信頼される供食をすることにある。しかし,現実には,その対象は千差万別で,20数種類の食事があることから,理論どおりには運ばない。したがって,理想に向ってその努力が関係者に要求されることになる。
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