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文献詳細

雑誌文献

病院23巻10号

1964年10月発行

文献概要

霞ガ関だより

医学的リハビリテーションの問題

著者: T.S

所属機関:

ページ範囲:P.90 - P.91

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 新しい医療の概念によれば,国民の健康水準の向上をはかるためには,健康の増進,疾病の予防,治療,リハビリテーションにわたる総合的な保健事業の推進が不可欠のものとされている。
 このなかで,その第四相をしめるリハビリテーションについては,近年わが国でも部分的に漸次進展をみせているが,保健事業の他の部分に比較すると,いちじるしい立ち遅れをしめしている。これは,医学の分野においてもこの領域の技術的な発達がおくれたこと,わが国の社会経済的な状態が身心障害者の更生,雇用を促進する気運になく,リハビリテーションの需要を生むにいたらなかったことなどのほかに,この分野が行動的にも多岐にわかれていて,体系的な推進計画が立てられなかったことなどがあげられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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