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文献詳細

雑誌文献

病院23巻11号

1964年11月発行

文献概要

特集 安全対策

病院の消防訓練について

著者: 下河辺典三郎1

所属機関: 1山形県立谷地病院

ページ範囲:P.40 - P.44

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 病院は,肉体的にも,精神的にも,不自由な方がたを収容し,その療養に専念される場所である。とくに入院患者は,ある長い期間の生活が,まったく病院で行なわれるという場所であるだけに,病院の火災には,不測の犠牲者を出す要因を多分に内蔵している。病院に勤務する私たちにとっては,このことを想像するだけで,冷水を被ぶる思いを致すのである。
 病院火災の原因には,建物の構造,電気ガス施設,採暖施設などの施設上の原因,職員の火気取扱いからくる原因,患者付添人など外部の火気取扱上からくる原因,類焼,放火など外部からくる原因などが考えられる。したがって,これらに対する一般的な対策としては,施設の防火管理,火気使用上の注意,患者に対するオリエンテーションの徹底などによって,消火よりも防火に重点を置いて,ふだんの管理を行なうことがたいせつであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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