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医学は個人の手から組織の力に移されてゆき,医師の活動のうしろには多くの協力者が必要となった。臨床検査部門はその中の有力な協力者であり,病院は新しい臨床検査器械により,その能力を拡大することができる。病院医療は治療活動にとどまらず,予防医学活動へと進んでゆかなければならない。坂口康蔵博士らの提唱された"人間ドック"は,病院における予防医学活動として根をおろした。かくして,病院全体を人間ドック活動とした"ドック病院"の出現もみるようになった。その1例として《帝塚山病院》の新しい臨床検査器械をみることにしよう。
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