文献詳細
文献概要
特集 人件費対策
病院各部門におけるパートタイム職員および補助者の採用
著者: 石原信吾1
所属機関: 1虎の門病院
ページ範囲:P.30 - P.36
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本号は「人件費対策特集」で,私に与えられた題目は「パートタイム職員および補助者の採用」であるが,パートタイム職員および補助者の採用の問題は,本来「人件費対策」としてだけ考えられるべきものではない。もちろん,この問題が労働力のムダを排除することをひとつの主眼点とするかぎりにおいては,そこに人件費の節減という効果が生まれることは当然であって,その効果を目的としてこの問題が取り扱われる場合の多いことは否定できない。しかしながら,もしそうした面だけからこの問題をみるならば,むしろ,コトの本質を見うしなうおそれのあることも事実である。
病院はいうまでもなく一個の組織体であって,その組織構造の精粗あるいは適否は,その病院自体の機能性および経済性の両面に影響を与える。そこで病院においては,組織の問題は,その存在性の根本に連なるもっとも重要な問題のひとつになる。そして,いまここで取上げようとする「パートタイムおよび補助者の採用」の問題は,じつはそうした組織の問題の範疇に属するものなのである。
本号は「人件費対策特集」で,私に与えられた題目は「パートタイム職員および補助者の採用」であるが,パートタイム職員および補助者の採用の問題は,本来「人件費対策」としてだけ考えられるべきものではない。もちろん,この問題が労働力のムダを排除することをひとつの主眼点とするかぎりにおいては,そこに人件費の節減という効果が生まれることは当然であって,その効果を目的としてこの問題が取り扱われる場合の多いことは否定できない。しかしながら,もしそうした面だけからこの問題をみるならば,むしろ,コトの本質を見うしなうおそれのあることも事実である。
病院はいうまでもなく一個の組織体であって,その組織構造の精粗あるいは適否は,その病院自体の機能性および経済性の両面に影響を与える。そこで病院においては,組織の問題は,その存在性の根本に連なるもっとも重要な問題のひとつになる。そして,いまここで取上げようとする「パートタイムおよび補助者の採用」の問題は,じつはそうした組織の問題の範疇に属するものなのである。
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