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薬剤管理—第13回日本病院学会宿題報告
著者: 上野高正1
所属機関: 1虎の門病院薬局
ページ範囲:P.63 - P.67
文献購入ページに移動現今,医療を考える時,医薬のことを念頭におかないですますことは出来ない。近来医薬はますます適用範囲を拡げつつあるので,このことはますますうごかしがたいものになってきた。この傾向は,単に医薬に限らず,化学製品という少し広い範囲のものを意味する語におきかえても同様である。
医薬に例をとってみると,たとえば最近虎の門病院では,入院患者の36%について処方箋が発行され,調剤した薬の種類は全入院患者1人平均毎日0.5種類となるし,外来患者については,47%の患者に処方箋が発行され,全外来患者1人平均4日分の何等かの薬をもって帰っている。医薬品としては調剤薬の他に,注射薬も,処置薬も,消毒薬その他もあるわけであるから,医薬のみをとってみてもいかに広く頻用されているかが推察されるのである。
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