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病院管理講座 理論編・15
病院の組織(ⅩⅡ)—管理者論(その3)
著者: 吉田幸雄1
所属機関: 1病院管理研究所
ページ範囲:P.83 - P.87
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前号では,病院の本質的な業務である医療業務に対する病院管理者の義務について説明を行なったが,次は所謂事務管理 business management, lay administrationに関する義務について述べてみよう。
この事務といわれる業務には2種類のものがある。(1)医療業務を援助する作業的業務と,(2)病院全体が組織として活動するに必要な管理に附属する業務とがある。物資の補給,熱,動力,電気,水の供給,土地,建物,設備,器機の保善,輸送,通信等医療業務に必要な物資を供給したり,環境を整備したりする所謂現場的業務といわれる施設的業務と企画,統計,文書,人事,会計,購買等の病院が経営体として必要な管理事務との2群である。医療部門をprofessional depari-tmentsとし,事務部門をnon-professional depar-tmentsと名付けることもあるが,医療に関する限りこの事務部門は患者に接しない。従ってまた患者に接する業務を前方業務とすれば,後方業務といえるものである。そして前線部隊が活発に活動できるためには,後方部隊の存在が必要であるごとく,患者の医療が円滑に行なわれるためにはこの事務部門が充分活躍しなければならない。
前号では,病院の本質的な業務である医療業務に対する病院管理者の義務について説明を行なったが,次は所謂事務管理 business management, lay administrationに関する義務について述べてみよう。
この事務といわれる業務には2種類のものがある。(1)医療業務を援助する作業的業務と,(2)病院全体が組織として活動するに必要な管理に附属する業務とがある。物資の補給,熱,動力,電気,水の供給,土地,建物,設備,器機の保善,輸送,通信等医療業務に必要な物資を供給したり,環境を整備したりする所謂現場的業務といわれる施設的業務と企画,統計,文書,人事,会計,購買等の病院が経営体として必要な管理事務との2群である。医療部門をprofessional depari-tmentsとし,事務部門をnon-professional depar-tmentsと名付けることもあるが,医療に関する限りこの事務部門は患者に接しない。従ってまた患者に接する業務を前方業務とすれば,後方業務といえるものである。そして前線部隊が活発に活動できるためには,後方部隊の存在が必要であるごとく,患者の医療が円滑に行なわれるためにはこの事務部門が充分活躍しなければならない。
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