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文献詳細

雑誌文献

病院23巻7号

1964年07月発行

文献概要

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医師会オープン病院とその運営1年の経験

著者: 高橋元吉1

所属機関: 1浜松市医師会中央病院

ページ範囲:P.61 - P.70

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はじめに
 わが国の病院史を概視してみると,552年ごろ仏教伝来とともに貧民救済施療病院に始まり,1556年西洋医学の導入によって,医育中心の病院形体をみて,以来幕末に至り幕府医学所では西洋医,学速成が計られた。その後明治改新に至りこの医学所が基盤となって,官公立医学校に移行し,各所に病院の開設が勃興した。これらの病院も明治17年府県立医学校の廃止によって,私立病院が誕生した。その後,日赤,済生会,農協病院などの開設をみて戦時中はおおいに医療と人的物的の各面にわたり災害救助に活躍をし社会に貢献した。
 終戦によってかつての軍病院が国立一般病院として移管され,ひき続いて都道府県立病院が遂次増加した。また一方には医療保険制度施策によって国民健康保険の普及にともない,国保病院が出現し,農協病院組織の強化が計られ,それに加えて職域病院ならびに保険関係病院,法人立病院の設立が盛んとなって,まさに近時では病院設立主体上において戦国時代の様相を呈してきた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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