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文献詳細

雑誌文献

病院23巻7号

1964年07月発行

文献概要

病院管理講座 実務編・16

中央検査室業務の実際

著者: 小酒井望1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.80 - P.85

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 中央検査室は臨床各科の必要とする臨床検査を行なうところで,臨床各科に対するサービス部門ともいうことができる。一定数の人員で,毎日一定量の検査を行ない,いつも正しい検査成績を出すのが中央検査室の任務である。というと検査室業務とは割り合いに単純なもののように聞こえるが,すべての検査成績が一定レベル以上の信頼度を維持するようにするのは,なかなか容易なわざではない。検査成績の良否はちょっと見ただけではわからない。しかし間違った成績であれば,すぐに患者の診療に悪影響を及ぼす。
 医学の進歩に伴って,診療に必要な臨床検査の種類は急激に増加しつつあり,患者1人当たりの検査件数もまた増加の一途をたどっている。ということは,中央検査室はたえず新しい検査種目をふやして行かなければならず,かつ増加して行く作業量に耐える対策を立てなければならないことになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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