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看護婦の勤務体制—患者の食事を2回半制とし看護婦の勤務体制を一般サラリーマン化することを提唱する
著者: 友谷鷹雄1
所属機関: 1国立刀根山病院薬剤科
ページ範囲:P.92 - P.93
文献購入ページに移動 ここに記すことは,看護婦さんの相談相手を3年間もつづけた結果の思いつきであるが,第三者の言も一興,また何かの参考になろうかとの老婆心から一筆したしだい。あるいは文中無遠慮な言があるかも知れないが,ご寛容のうえご一読賜らば幸甚。
現在の看護婦さんの勤務は3交替ということになっているが,24時間を3等分のうえ,いずれの8時間も5人ならば5人,あるいは10人ならば10人というふうに,同数が勤務しているのならば,文字どおり3交替といってもさしつかえない。しかし,じじつは準夜,深夜は1単位1人ないし2人であってみれば,まったくその形は何ら当直と異なるところがない。しかもこの準夜,深夜の交替時間が,午前1時ごろというに至っては,それもこれが年に1回とかいうのであればともかく,3交替という制度からくる正規の姿とあっては,交通機関もなくなった草木も眠る丑満時,女性の身で1人とぼとぼ帰宅もならず,やむを得ず家族と別かれ,一定の宿舎で一生独身で過ごさねばならない,特殊勤務体制を前提とした看護婦さんに,衷心同情の念を禁じ得ないとともに,反面この形で看護婦さんの供給を期待する方が無理であり,看護婦希望者のますます減るのも,まったくむべなるかなと思われてならない。
現在の看護婦さんの勤務は3交替ということになっているが,24時間を3等分のうえ,いずれの8時間も5人ならば5人,あるいは10人ならば10人というふうに,同数が勤務しているのならば,文字どおり3交替といってもさしつかえない。しかし,じじつは準夜,深夜は1単位1人ないし2人であってみれば,まったくその形は何ら当直と異なるところがない。しかもこの準夜,深夜の交替時間が,午前1時ごろというに至っては,それもこれが年に1回とかいうのであればともかく,3交替という制度からくる正規の姿とあっては,交通機関もなくなった草木も眠る丑満時,女性の身で1人とぼとぼ帰宅もならず,やむを得ず家族と別かれ,一定の宿舎で一生独身で過ごさねばならない,特殊勤務体制を前提とした看護婦さんに,衷心同情の念を禁じ得ないとともに,反面この形で看護婦さんの供給を期待する方が無理であり,看護婦希望者のますます減るのも,まったくむべなるかなと思われてならない。
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