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特集 病院の薬局 座談会
病院薬局のあり方—その管理と医療チームの中の役割り
著者: 岩佐潔1 上野高正2 今村栄一3 渡辺茂夫4 水野謹爾5 幡井ぎん6 落合勝一郎7
所属機関: 1病院管理研究所診療管理部 2虎の門病院薬局 3国立東京第一病院小児科 4社会保険中央病院 5日赤中央病院薬局 6虎の門病院 7聖路加国際病院
ページ範囲:P.44 - P.56
文献購入ページに移動戦前は院長,事務長,薬局長が病院の3役だと言われたこともあったのですが,戦後はパラメディカルのいろいろな部門がたくさんふえました関係で,そういったこともなくなりました。それから医薬分業,これは病院では昔から行なわれておりましたけれども,さらに処方箋を外の薬局へ出してしまったらいいのではないか,というような意見さえ戦後一時きかれまして,いくぶん薬局の比重が病院の中で低下したような感じを受けた時代があったわけです。けれども,その後新しい有効な薬もどんどん出て参りまして,薬の重要性ということが見直されて,特に病院における診療は,チームによる診療だということになりますと,その中で薬剤師の方の役割というのがまた見直されてきているのだと思います。それからまた,経営的な面でも,支出に占める薬剤の費用というものが非常に大きくなって,そういう面からも薬局の重要性というのがまた見直されなくてはいけないんじゃないかと思います。そんなことをいろいろ考えて,"新しい病院における薬局のあり方"ということが種々問題になると思いますので,そういった面についてまずお話しを願いたいと思います。
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