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文献詳細

雑誌文献

病院24巻10号

1965年10月発行

文献概要

霞ガ関だより

集団事故などに対する救急医療対策について

著者: 高平政衛1

所属機関: 1厚生省医務局総務課

ページ範囲:P.96 - P.97

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 わが国における産業・経済・科学の発展は,国民の生活環境の向上に寄与するとともに,一方では社会事象の複雑化,交通事情の悪化などの諸因による不慮の事故の驚異的な増加をきたし,なかでも,一瞬にして多数の人命を損傷する集団事故--三河島,鶴見の列車衝突事故,川崎市における昭和電工爆発事故,三井鉱山など相つぐ炭鉱爆発事故,等々--の非惨なニュースの数々は,いまだ世人の記憶に新しいところである。
 これらの事故発生時における救急医療活動は平常時の体制では処理できず,臨時に応急の体制をとる関係上,万全の対策がたてられていたとはいいがたく,被害者および治療に従事した医師などから,とかくの批判を受けることも多く,適切な処理が直接の当事者のみでなく,政府にも強く要望されるにいたったのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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