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文献詳細

雑誌文献

病院24巻2号

1965年02月発行

文献概要

ホスピタルトピックス 特殊病院

ラングーンの精神病院

著者: 岩佐金次郎1

所属機関: 1慶大神経科

ページ範囲:P.88 - P.89

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 羽田から,ジェット機に約8時間のれば,ビルマの国際空港ミンガラドンに着く。ここからラングーン市内へ通じるPROME ROADに沿った,TADAGALE地区に,国立精神病院がある。市域が拡張されて市内に編入されてはいるが,このへんは人家も多くはなく,村落といった感じのする風景が展けている。ひろく枝を張ったミモザの大木が両側に植えられている街道から,病院の色あせた高い煉瓦塀が見わたせる。
 正門の鉄扉は,患者との面会時刻以外は,閉じられている。面会時刻以外に門の扉が閉じられるのは,この地の病院では,いわば規則になっていて,精神病院だけではない。面会は,午後の数時間に限られている。この頃になると,開扉を待つ人びとが群がり,煙草,菓子類,歯磨,石けんなどを,小さな箱にならべた露店が開き始める。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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