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文献詳細

雑誌文献

病院24巻5号

1965年05月発行

文献概要

特集 病院におけるリハビリテーション

リハビリテーションの総合計画

著者: 稗田正虎1

所属機関: 1国立身体障害センター所

ページ範囲:P.30 - P.34

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いとぐち
 病人や負傷者や身体障害者の問題は,その人自体の問題としてよりも,その周辺の家族や社会に影響することがきわめて大きい汎世界的問題で,その程度の差こそあれ,先進国であろうと後進国であろうと共通の問題をもっている。これらの人に対する援助が,社会連帯の責任の概念から,社会保障制度の一環としてのリハビリテーションが,世界的に発展しつつあることは周知のとおりである。
 リハビリテーションはベッドから社会へのかけ橋といわれ,リハビリテーションが発達した段階にある国では,リハビリテーション計画は病弱の全期間を短縮し,収容看護費や疾病給付や障害年金を節減し,されにその上,生産的な雇用もできるような有意義な生活ができるように,病人や負傷者を時期を失わせず回復させることによって,社会経済的に,特に社会保障制度の円滑な健全な運営のため重要であることが強調されている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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