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医者と患者の結びつき—医療の社会化と国民医療
著者: 水野肇
所属機関:
ページ範囲:P.76 - P.83
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日本の医療は,古くは,"くすし"と呼ばれ,くすりを与えることを職業としていた医師によって行なわれ,処方も,すべて漢方によっていた。それが,蘭学の輸入によって,西洋医学の洗礼を受け,明治維新以後は,ドイツ式医学に統一され,漢方医は完全にカゲをひそめ,ドイツ医学万能時代が訪れた。
明治以後終戦まで,ずっと日本では,開業医中心の医療が行なわれてきた。もちろん一部には,大学病院や大病院もあったが,国民の目からみた場合,医師といえば開業医のことであったし,医師の7割から8割までは開業医であった。
日本の医療は,古くは,"くすし"と呼ばれ,くすりを与えることを職業としていた医師によって行なわれ,処方も,すべて漢方によっていた。それが,蘭学の輸入によって,西洋医学の洗礼を受け,明治維新以後は,ドイツ式医学に統一され,漢方医は完全にカゲをひそめ,ドイツ医学万能時代が訪れた。
明治以後終戦まで,ずっと日本では,開業医中心の医療が行なわれてきた。もちろん一部には,大学病院や大病院もあったが,国民の目からみた場合,医師といえば開業医のことであったし,医師の7割から8割までは開業医であった。
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