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第16回日本病院学会特別号 シンポジウムの部
I.総合病院における精神科のあり方
著者: 内村祐之1 鈴木淳2 後藤彰夫3 懸田克躬4 若月俊一5
所属機関: 1東京大学 2病院管理研究所 3国立国府台病院 4順天堂大学医学部 5佐久総合病院
ページ範囲:P.55 - P.57
文献購入ページに移動18世紀では精神障害者は魔女の馮依者として監獄に送られ,19世紀では風癲として隔離され,20世紀になってやっと病者として治療され始めた。戦後の精神医学の発展と治療の進歩は,ここ10年が1世紀に相当するといわれるほど変貌をとげ,その活動分野は精神病院にのみ限局せず,常人の精神健康にまで及んでいる。
フランスでは既設の精神病院に数個の官立無料診療所を配置するし,英国ではデイ・ホスピタルに主眼をおいている。アメリカとカナダ,いや英・仏でさえも,一般病院の併設精神科は年々増加している。
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