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第16回日本病院学会特別号 シンポジウムの部
II.看護婦の人事管理
著者: 松村はる1 杉政孝2 河野稔3 小原良衛4 幡井ぎん5
所属機関: 1慶応大学付属病院 2立教大学 3北品川病院 4国立京都病院 5虎の門病院
ページ範囲:P.57 - P.58
文献購入ページに移動1.人事管理の一般的動向
若年労働力の不足と産業民主化の進展という二つの要因によって,人事管理は一般に原則論そのものが変化しつつあり,かつての専制的ないし家族主義的(恩情的)方式から人間関係論的方式に移行しつつある。その基本的項目は,職場組織の合理化(つまり職種間の役割配分および管理体系の整備),人事管理の基本方針の確立と全管理者への徹底,賃金,労働時間,コミュニケーション,福利厚生,教育訓練などの制度的労働条件の整備,職員自身の個人的および集団的モラール(士気)の重視とその自発的高揚のための配慮などである。看護婦や病院の特殊性に言及する前に,社会一般の枠組のなかで看護婦の労働条件を眺めてほしい。
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