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文献詳細

雑誌文献

病院25巻13号

1966年12月発行

特集 処方と調剤

医師と処方—小児科を例として

著者: 今村栄一1

所属機関: 1国立東京第一病院小児科

ページ範囲:P.20 - P.24

文献概要

治療上の問題
1.薬用量
 小児の処方でまず問題となることは薬用量である。それは成人より少ないというだけでなく,同じ小児でも年齢や発育状態によって違うということである。これは処方する側も苦労するが,調剤の場合にもまちがえないように,ことさら気を配ることであろう。
 薬用量はふつう年齢による換算式が用いられるが,抗生物質などはプロキロ(体重1kgあたり)が用いられる。厳密には体表面積あたりのほうがよいといわれるが,内服薬ではそこまできびしくすることはない。しかし,年齢だけでなく,発育の良否を考慮することはある。燐酸コデインとかロートエキスのように小数点以下に0が1桁,2桁とつくようなものは,とくに気をつけなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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