icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院25巻13号

1966年12月発行

文献概要

病院図書館

—日野原重明編集—「慢性疾患の新しい理解とリハビリテーション看護」

著者: 大塚寛子1

所属機関: 1東大分院内科

ページ範囲:P.92 - P.92

文献購入ページに移動
具体的で実際的な治療と看護
 リハビリテーションという言葉は近年いろいろの分野で使われ,医療者間でも関心を示されてきたが,実際にはその実施は個人の関心と工夫にまかされてきたのが現状であった。慢性疾患が社会的な問題としても関心をもたれている今日,当然リハビリテーションという広い概念に基づいた医療が行なわれるべきであるにもかかわらず,組織的にも,学問的にも系統だった指針が示されていなかった。このような時に,本書のように慢性疾患の問題を実際的にとりあげ,医療に携わるもの特に患者と最も接することの多い看護婦,保健婦のために役立つ本が書かれたことは,このうえなく有意義なことである。
 本書は基本的なリハビリテーションの概念について,また慢性疾患に必ず伴う心理的な問題も含め紹介されている。つづいて一番リハビリテーションの切実な要求をもつ,運動神経系の疾患および呼吸・循環器系の疾患について,病因,病態生理が理解しやすく書かれ,ついで具体的にリハビリテーションの見地からの治療と看護について書かれている。内容はきわめて実際的で図解もはいっているところから,ナースのみでなく,リハビリテーションの見地から医師に役立つことも非常に多いと考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら