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研究と報告【投稿】
マイクロフィルミングによる病歴管理
著者: 高橋春雄1 岩塚徹2
所属機関: 1愛知県中央健康相談所 2愛知県中央健康相談所成人衛生部
ページ範囲:P.75 - P.81
文献購入ページに移動最近の医学の一方向としてlongitudinalの考えが重視され,臨床医学においても,公衆衛生学においても,現在の問題をとりあげる時,それに関する過去の記録が必須のものとなっており,それにきわめて重要な価値を認めている。したがって多くの病院,診療所では,病歴管理を重要視し,一部では病歴の中央管理化も進められている。一般に病院では法的な条件(医師法第24条2項)により病歴の保存は行なっているが,実際は倉庫のすみに積み重ねてあるような状態で,病歴の検索が不可能なことが多い。病歴管理の完全化を計れば当然,莫大な空間を必要とし,またカルテ,心電図,レ線写真など種類が多いので,その索引方法などにも検討すべき多くの問題を残している。
愛知県中央健康相談所では,昭和36年よりマイクロフィルミング(MFと略す)により病歴を保管しているので,その概要を述べる。
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