文献詳細
文献概要
特集 病棟の看護設備
病院マットレス
著者: 倉田正一1
所属機関: 1慶応義塾大学・病院管理学
ページ範囲:P.28 - P.31
文献購入ページに移動 日本人の住生活は,最近かなり変わってきている。洋風化である。サンマの臭いの充満するリビングキチン,敷物のないリビングルーム,便所と風呂の同舟など,形式のみの模倣によるお笑いをおりまぜながら変ぼうをつづけつつある。ベッドの普及もめざましい。しかし大部分の日本人はいまだに畳にフトンを敷いて寝ていることと思う。畳が使われ始めたのは平安朝の由で,当時は床板の上に1枚の畳を置いて寝たのだそうである。1人必要占有面積は寝て1畳,起きて半畳合わせて1畳半という考えはこの辺からでたのであろうか。綿ブトンが出現したのは江戸時代になってからというから,昔,乾草や藁を地面に敷いて眠ったであろう先祖からみると,寝具の変遷もいちじるしい。
最近はベッドへの憬れかどうかしらないが,ふんわりふわふわを看板とするフォームマットレスが普及しだして,敷ブトンを2枚重ねるなら1枚はマットレスでということで,宿屋などで大幅に採用されている。しかし,ベッドはそんなにやわらかな感触を与えるものなのであろうか。
最近はベッドへの憬れかどうかしらないが,ふんわりふわふわを看板とするフォームマットレスが普及しだして,敷ブトンを2枚重ねるなら1枚はマットレスでということで,宿屋などで大幅に採用されている。しかし,ベッドはそんなにやわらかな感触を与えるものなのであろうか。
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