文献詳細
文献概要
特集 病棟の看護設備
諸外国病院の病棟看護設備
著者: 幡井ぎん1
所属機関: 1虎の門病院看護部
ページ範囲:P.55 - P.59
文献購入ページに移動 昨年6月,西ドイツ・フランクフルトにおいてICN (国際看護会議)大会が10日間にわたり開催された。私はそれに参加する機会を得たので,その時期を利用して約2か月間を費してヨーロッパ諸国,アメリカ数都市をまわり約10か所の病院を見学した。しかし期間が短いこともあって細部にわたってその長所短所を論ずることはできないが,まず目についた病院の設備,看護要具についての一端を紹介してみたい。
見学した病院のほとんどが千床〜2千床の病床を持っていた。近代建築の病院もあり,なかには百年以上を経た老朽の病院だと説明を受けた病院もあったが,それにもかかわらず,実に整備が行き届き,くすんだ美しさをたたえたそのたたずまいは,むしろ好ましい感じさえ抱かされた。建築様式が日本とは根本的な違いがあったにもせよ,日本の創立百年目の病院との現状における違いがあまりにも大きいことに,まず驚かされた。
見学した病院のほとんどが千床〜2千床の病床を持っていた。近代建築の病院もあり,なかには百年以上を経た老朽の病院だと説明を受けた病院もあったが,それにもかかわらず,実に整備が行き届き,くすんだ美しさをたたえたそのたたずまいは,むしろ好ましい感じさえ抱かされた。建築様式が日本とは根本的な違いがあったにもせよ,日本の創立百年目の病院との現状における違いがあまりにも大きいことに,まず驚かされた。
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