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院長訪問・9
—社会保険中央総合病院長—渡辺茂夫先生
著者: 岩佐潔1
所属機関: 1病院管理研究所
ページ範囲:P.87 - P.87
文献購入ページに移動小さな個人病院であったのを社会保険協会が買収して,社会保険山手病院としたのが昭和22年のことであるが,その後,鉄筋コンクリートの本建築になり,昭和28年には八田善之進先生を院長に迎えて300床の社会保険中央病院となった。渡辺先生は八田先生の辞任後昭和38年に同じ社会保険の中京病院から移って当院院長となり,現在当院の拡充強化を計っている。この病院は保険庁が健康保険の特別会計から建築および設備費を支出し,全国社会保険連合会が開設している70病院中の1つである。すなわち厚生年金病院や船員保険病院と同じ国有で,しかし法人が経営し,減価償却を含めて経常費は独立採算で賄う病院なのである。政府管掌の被保険者を対象とした病院であり,また保険のモデル的運営をすべき病院であるが,現在の健康保険の医療費では十分満足な医療サービスの提供ができない事が先生の悩みである。
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