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病院図書館
—大谷藤郎著—「地域精神衛生活動指針」
著者: 鈴木淳12
所属機関: 1病院管理研究所 2下総療養所
ページ範囲:P.87 - P.87
文献購入ページに移動一般病院管理者にも必読の書
病院がひとつひとつ弧立し,みずから診療の高さを誇って,来院する患者を待っている時代はもう終った。病院が地域に密着し,住民の健康センターであるべきとWHOでも国際病院学会でもくりかえして説かれている。病院はいままでの診療のほかに,リハビリテーションも,疾病予防も,さらに健康増進のための機能をもつべきとされ,病院すなわち医療センターを意味する国もある。
精神病院もこの例外ではない。いままで精神疾患は危険視せられ蔑視せられてきたので,精神病院は閑静の美名のもとに人口密集地区をはなれて辺鄙な土地につくられてきた。精神病院の位置と都心との物理的空間距離は入院患者家族と医療職員,地域社会と精神病院との2重の心理的疎隔感を意味する。
病院がひとつひとつ弧立し,みずから診療の高さを誇って,来院する患者を待っている時代はもう終った。病院が地域に密着し,住民の健康センターであるべきとWHOでも国際病院学会でもくりかえして説かれている。病院はいままでの診療のほかに,リハビリテーションも,疾病予防も,さらに健康増進のための機能をもつべきとされ,病院すなわち医療センターを意味する国もある。
精神病院もこの例外ではない。いままで精神疾患は危険視せられ蔑視せられてきたので,精神病院は閑静の美名のもとに人口密集地区をはなれて辺鄙な土地につくられてきた。精神病院の位置と都心との物理的空間距離は入院患者家族と医療職員,地域社会と精神病院との2重の心理的疎隔感を意味する。
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