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文献概要
特集 病院外来のあり方
外来の建築
著者: 筧和夫1
所属機関: 1東北大学・建築学
ページ範囲:P.52 - P.56
文献購入ページに移動 はじめに,これから述べようとするのは"外来診療部の建築計画"であることをおことわりしておく。すなわち,外来診療部を建築する場合に,これを使用する人びとの要求に則った施設的プラニングは如何にすすめたらよいか,という指針を述べようとする。したがって,実際の設計に当たっての詳細なデータ,構造,材料,設備,意匠などの問題は,建築関係の専門書注−1に期待して,ここでは取り扱わない。
次いで,病院はいうまでもなく患者へのサービス施設であり,その中でも外来診療部は病院の窓口的性格を有しており,現実にも,日々院内でもっとも多くの患者,付添い人の出入りを見て,地域と接触している部門であるから,その建築計画は,第1に患者の立場に立って考えられねばならない。すなわち診療事務などの病院勤務者の活動環境は,それが働きやすいものであることによって,患者により良いサービスを与えるものであるという観点から追求されるのであってこれが強調され過ぎて患者・付添い人の院内における生活環境を圧迫することがあってはならないと考える。
次いで,病院はいうまでもなく患者へのサービス施設であり,その中でも外来診療部は病院の窓口的性格を有しており,現実にも,日々院内でもっとも多くの患者,付添い人の出入りを見て,地域と接触している部門であるから,その建築計画は,第1に患者の立場に立って考えられねばならない。すなわち診療事務などの病院勤務者の活動環境は,それが働きやすいものであることによって,患者により良いサービスを与えるものであるという観点から追求されるのであってこれが強調され過ぎて患者・付添い人の院内における生活環境を圧迫することがあってはならないと考える。
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