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特集 総婦長
外国の病院の総婦長—その一般的役割りと2,3の個人例の挿話から
著者: 荒井蝶子1
所属機関: 1前病院管理研究所
ページ範囲:P.34 - P.39
文献購入ページに移動一方,たとえ,外国においては,それぞれ個々の差が大ではあっても,戦後の日本の病院において,看護婦のグループを監督するべき看護総婦長制度が一応どうやら常識的なこととして認められるようになったいきさつから比較すれば,やはり,外国における総婦長制度とその機能は,確固とした,歴史の背景にたつ地位であり,基本的には,ある一定の原則に従って,確然とした,職務の分担が,すでに,確立された職位として認められているのである。であるから,この根本的な,西欧と,日本との,その差違から推して,外国における総婦長像を述べることをここで試みることは,あながち,無駄なことではないと思うにいたったのである。
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