文献詳細
文献概要
特集 病院の倫理
病院の精神—倫理以前のものとして
著者: 橋本寿三男1
所属機関: 1厚生団
ページ範囲:P.15 - P.18
文献購入ページに移動はじめに
病院の倫理という言葉は常識的に大変わかりやすい言葉のようであって,よく考えると,何か理解しがたいものをもっているように思われる。倫理という概念からは当然人間が対象となるように思われるにもかかわらず病院は人間だけではないからである。しかし,外国にもこれに類する表現はあるように思われるので,これは病院というものをある種の人間集団とみて考えられた言葉ではないかと思われる。
経営学の立場からすれば,病院も一つの経営組織である。しかし,経営組織へのアプローチにもいろいろあって,組織を一つの人間集団という見地からアプローチする方法もある。
病院の倫理という言葉は常識的に大変わかりやすい言葉のようであって,よく考えると,何か理解しがたいものをもっているように思われる。倫理という概念からは当然人間が対象となるように思われるにもかかわらず病院は人間だけではないからである。しかし,外国にもこれに類する表現はあるように思われるので,これは病院というものをある種の人間集団とみて考えられた言葉ではないかと思われる。
経営学の立場からすれば,病院も一つの経営組織である。しかし,経営組織へのアプローチにもいろいろあって,組織を一つの人間集団という見地からアプローチする方法もある。
掲載誌情報