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文献詳細

雑誌文献

病院26巻8号

1967年08月発行

文献概要

特集 病院の廃棄物

病棟の廃棄物とその処理

著者: 早川かつ1

所属機関: 1大阪赤十字病院

ページ範囲:P.19 - P.25

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はじめに
 近年わが国の病院でも,診療と同様に患者の収容サービスの大切なことが強調されてきている。収容サービスの中心をなすものはもちろん看護であるが,その他に給食,寝具そしてよい環境を与えるなど,入院患者の生活に必要なすべての世話を行なうことが病院の重大な関心事となり,患者の生活の場としての病棟は病院活動の中心をなすものとなってきた。
 人間の生物学上の欲求に基づく一定の最少限度の根本的な施設や環境は,人間の肉体的,精神的,社会的健康のためにはどうしても必要なものであるといわれているが,これが病人の場合には健康な人よりもそのような標準の維持にはいっそう敏感なものであるから,病棟は患者が生活するのに最も適当な環境でなければならない。よい環境作りのためには温度,照明,換気,音響など種々の条件があるが,特に衛生的標準を維持することは大切なことと思われる。病棟は汚いところという観念がなくなり,一流ホテルのように清潔で快適だということになれば,治療の場としてまことにふさわしく,また病人を最もよい状態におき,疾病に対して個体が最も強く抵抗しうるように,そして患者のもっている可能性をのばすように努力している病院看護の効果もあがるであろう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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