文献詳細
特集 病院経済の現状
文献概要
医療,その量と質の変化
厚生省が毎年実施している患者調査の結果を見ると,病院および診療所が取扱った患者数は,昭和40年7月14日において,約581万人であった。その数は,10年前,すなわち,昭和30年7月13日においては,約295万人であり,10年間に約2倍になっている。人口は昭和30年には8928万人,昭和40年には9827万人であるから,約1割の増加である。したがって病院や診療所を訪ずれる患者がいちじるしく増加したことは誰でも理解できる。
おなじく患者調査によって,昭和30年と昭和40年の傷病を比較すると,傷病の内容が大きく変っていることがわかる。すなわち,伝染病および寄生虫病は減少しているが,その他は増加している。先天奇形や新生児の主要疾患などは患者数が比較的少ないので,一応別とするならば,骨および運動器の疾患,循環器の疾患,精神病,神経病および人格異常,血液および造血器の疾患などの増加が目立っている。
厚生省が毎年実施している患者調査の結果を見ると,病院および診療所が取扱った患者数は,昭和40年7月14日において,約581万人であった。その数は,10年前,すなわち,昭和30年7月13日においては,約295万人であり,10年間に約2倍になっている。人口は昭和30年には8928万人,昭和40年には9827万人であるから,約1割の増加である。したがって病院や診療所を訪ずれる患者がいちじるしく増加したことは誰でも理解できる。
おなじく患者調査によって,昭和30年と昭和40年の傷病を比較すると,傷病の内容が大きく変っていることがわかる。すなわち,伝染病および寄生虫病は減少しているが,その他は増加している。先天奇形や新生児の主要疾患などは患者数が比較的少ないので,一応別とするならば,骨および運動器の疾患,循環器の疾患,精神病,神経病および人格異常,血液および造血器の疾患などの増加が目立っている。
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