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第18回日本病院学会臨時増刊号 特別講演の部
中央(滅菌)材料室運営の過去と将来
著者: 原素行1
所属機関: 1厚生省病院管理研究所
ページ範囲:P.85 - P.86
文献購入ページに移動■5月30日(木)/14:00〜15.00
はじめに--
中央(滅菌)材料室業務の基本的性格と運営構造の推移。
本学会第13次札幌総会のとき,宿題報告"中央(滅菌)材料室の業務分析"を担当し,その運営構造が工業経営的色彩を帯びていることを指摘したが,その業務各般が医療の倫理の規制下にあることを強調した。その後5年,今次第18回総会において,再び,中央(滅菌)材料室の運営に関する課題が与えられ,とくに,その"過去と将来"を主たる題目とすることが求められた。この間,わずかに5カ年,科学技術が発達し,滅菌設備に関する厳しい考察が行なわれ,かつその使い方の技法についても,厳しく批判され,また滅菌・無菌維持の面から,医学的に反省され,中央(滅菌)材料室業務の基本的性格の高揚に意を注ぐべしと,強調されるようになってきた。まさに,滅菌科学の時代として,来たるべき将来を荷なう概ありと言いたい。しかし,そのすう勢を無条件に,将来への期待とすることには,いまだ幾多の問題を残している。
はじめに--
中央(滅菌)材料室業務の基本的性格と運営構造の推移。
本学会第13次札幌総会のとき,宿題報告"中央(滅菌)材料室の業務分析"を担当し,その運営構造が工業経営的色彩を帯びていることを指摘したが,その業務各般が医療の倫理の規制下にあることを強調した。その後5年,今次第18回総会において,再び,中央(滅菌)材料室の運営に関する課題が与えられ,とくに,その"過去と将来"を主たる題目とすることが求められた。この間,わずかに5カ年,科学技術が発達し,滅菌設備に関する厳しい考察が行なわれ,かつその使い方の技法についても,厳しく批判され,また滅菌・無菌維持の面から,医学的に反省され,中央(滅菌)材料室業務の基本的性格の高揚に意を注ぐべしと,強調されるようになってきた。まさに,滅菌科学の時代として,来たるべき将来を荷なう概ありと言いたい。しかし,そのすう勢を無条件に,将来への期待とすることには,いまだ幾多の問題を残している。
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