icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院27巻4号

1968年04月発行

文献概要

特集 中央検査部

臨床検査部の機器設置の標準

著者: 土屋俊夫1

所属機関: 1日本大学・臨床病理学

ページ範囲:P.25 - P.31

文献購入ページに移動
はじめに
 病院であればその規模が大きかろうと小さかろうとその診療内容には格差があるべきものではない。したがって臨床検査機器設置も数量の差はあっても質と内容においてあまり大きな差があってはならない。しかし現実的にはそれぞれの病院の規模によって機器設備がなされているが,このうちで小病院の場合においては,自己の検査室ではできない検査あるいはその全部を他の検査施設へ依頼するシステムがとられているはずである。
 いわゆる簡易検査法を用いて検査を行なった場合,主として定性的であるが約42種目の検査が可能である。この場合機器類は全くといって良いほど必要でなく,これ以上の検査が必要の場合,検体あるいは患者を他の施設へ依頼しているであろう。これら最近開発のいちじるしい簡易検査法を駆使するとすれば,卓上遠心器1台,恒温浴槽1台,顕微鏡1台,小型フラン器1台,光電比色計1台,電気冷蔵庫1台,迅速高圧滅菌器1台が加われば病院として,病理学的,生理学的検査を除いては最低の1単位となると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?