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特集 中央検査部
生理機能検査,内視鏡検査の管理と運営
著者: 仁木偉瑳夫1 榎谷実男2
所属機関: 1京都府立医科大学・臨床検査部 2京都府立医科大学第二内科
ページ範囲:P.51 - P.56
文献購入ページに移動病院の管理・運営の点から多くの部門が中央化されてきた。検査部門も大部分の病院で中央化され,専門の技術員によって多くの検査件数が能率よく処理され,最近では高度の技術を要する検査まで項目に組みこまれてきている。精度管理の面ではなお問題があり,専門の臨床病理医による精度管理がもっと進むことが望ましい。こうした検査の中央化によって病院の管理・運営面で成功をおさめているが,生理機能検査の中央化はすすんでいない。内視鏡も同様である。全国200床以上の病院約100施設についてアンケートをとった結果は約半数が中央化した生理検査室を持っていた。700床以上の病院でも13%は生理検査室は中央化されていなかった1)。生理検査,内視鏡検査は患者に対し医師が直接検査を行ない,検査結果から最終的な診断を下す場合が主である。この点この2つの検査部門は他と性質が違っているため,中央化が困難となっている。管理・運営の面からみてもなかなか問題の多いところである。
まず生理検査から考え,ついで内視鏡にうつることにする。
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