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特集 病院と医師の修練 欧米における教育病院の実態・2
ドイツにおけるインターン制度の充実
著者: 上野賢一1
所属機関: 1東京医科大学皮膚科
ページ範囲:P.31 - P.36
文献購入ページに移動 ドイツにおける病院の教育制度について,私が筆をとることは,あまり当をえたことといえないであろう。だいいち,私は教育制度に関する専門家でないし,その方面の調査のために彼の地へ行ったのでもないし,それもはや4年近くの昔のことになろうとし,そのうえ私が籍をおいたのは一大学病院にすぎないからである。したがって,この文を依願されたときには,よほどお断わりしようと思ったが,しかし一個人の小さな経験からながめたものも,また別の意義もあるかと思い直し,あえて筆をとることにした次第である。
本特集の目的は,現在日本医学界で最も大きな問題となっている"postgraduateの教育"に深くメスを入れることであろうと思惟する。そのためには,私はドイツ医学におけるpostgraduateの教育に焦点をしぼって書けばよいのであろうが,実のところただこれだけを切り離して書いても,なんの意味もない。それにはドイツ医学教育制度・医療制度が,当然ながら密接に関係しているものであり,その一環としてのそれがあるからである。
本特集の目的は,現在日本医学界で最も大きな問題となっている"postgraduateの教育"に深くメスを入れることであろうと思惟する。そのためには,私はドイツ医学におけるpostgraduateの教育に焦点をしぼって書けばよいのであろうが,実のところただこれだけを切り離して書いても,なんの意味もない。それにはドイツ医学教育制度・医療制度が,当然ながら密接に関係しているものであり,その一環としてのそれがあるからである。
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