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特集 第19回日本病院学会臨時増刊号 シンポジウムの部
病院における節約のポイント
著者: 石原信吾1 平野栄次2 渡辺孝3 米盛文雄4 米原勇5 武内杉治6
所属機関: 1虎の門病院事務部 2駿河台日大病院 3秋田県立中央病院中央材料室 4大阪赤十字病院家政課 5浜の町病院 6京都第二赤十字病院
ページ範囲:P.95 - P.100
文献購入ページに移動"節約"というテーマは,元来消費経済的発想に立つものであり,‘身をつめて,物や人力の消費を減らす’ということを主眼とする.病院は医療サービスを生み出すことを目的とする生産経済であり,そうした消費経済的な意味だけで‘節約’の問題をとりあげるとするとポイントを誤ることになる.なお,‘節約’という言葉は‘ムダな物や人力の消費を減らす’という場合にも用いられることが,生産経済的にはこのほうが重要性をもつ.これは,むしろ合理化の問題であるが,今回の議論にはこの場合も含めて考えることにする.
病院には,節約の対象となる問題は広範多岐にわたって存在するが,現実にはその対策は散慢になりやすい.したがって,そのポイントをまず探ることが肝要である.また,消費経済的観念から生産経済的観念への切りかえということも,もうひとつのネライとして,各講師の実地に即したお話をうかがいたい.
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