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文献詳細

雑誌文献

病院28巻12号

1969年11月発行

文献概要

病院と統計

病院統計の標本誤差

著者: 前田行雄1

所属機関: 1厚生省統計調査部

ページ範囲:P.60 - P.61

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 病院や診療所についての調査のうち,医療施設調査,病院報告は,すべての施設について調査されたものであるが,患者調査の場合は,無作為に(くじ引きのような方法で)選ばれた1/10の病院,1/100の診療所について調査されたものである.前者を全数調査,後者を標本調査という.
 標本調査の特色は,全客体を調査しないため,経済的であると同時に結果が迅速に導かれるということである.また,全数を調べないために当然誤差(標本誤差)が生ずるが,無作為抽出による標本調査では,この標本誤差のおおよその大きさを知ることができる.標本誤差の大きさは,当然標本の大きさによって左右されるが,同じ標本数でも,抽出の方法,結果の推定方法によって異なってくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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