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研究と報告【投稿】
麻酔診療の新形式
著者: 浅山健1
所属機関: 1癌研付属病院麻酔科
ページ範囲:P.93 - P.96
文献購入ページに移動はじめに
日本の病院が,いま当面する問題の1つに,麻酔をどうするか1)があろう.すなわち,大都市の大病院はいうまでもなく,地域の中央病院は,一方で正規の有資格麻酔科医長を熱望しているにかかわらず,この望みがかなえられないままに,一方で,見よう見まねの無資格麻酔医に,院内の麻酔需要をまかせねばならぬ深刻な事態となっている.
たとえば,関係大学から麻酔科医長が赴任しても,1年たたぬうちに,医長の処理能力以上に,院内の麻酔需要はふえてしまう.麻酔需要の各科調整をくり返し,かつ,できるだけ,昔のように麻酔医に頼まず,術者のみで処理する申しあわせをしても,麻酔医長の負担は軽くならず,麻酔の医員が来ぬままに,需要に対処しているうちに,ついに医長は過労で倒れてしまう.
日本の病院が,いま当面する問題の1つに,麻酔をどうするか1)があろう.すなわち,大都市の大病院はいうまでもなく,地域の中央病院は,一方で正規の有資格麻酔科医長を熱望しているにかかわらず,この望みがかなえられないままに,一方で,見よう見まねの無資格麻酔医に,院内の麻酔需要をまかせねばならぬ深刻な事態となっている.
たとえば,関係大学から麻酔科医長が赴任しても,1年たたぬうちに,医長の処理能力以上に,院内の麻酔需要はふえてしまう.麻酔需要の各科調整をくり返し,かつ,できるだけ,昔のように麻酔医に頼まず,術者のみで処理する申しあわせをしても,麻酔医長の負担は軽くならず,麻酔の医員が来ぬままに,需要に対処しているうちに,ついに医長は過労で倒れてしまう.
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