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文献詳細

雑誌文献

病院28巻13号

1969年12月発行

文献概要

研究と報告【投稿】

麻酔診療の新形式

著者: 浅山健1

所属機関: 1癌研付属病院麻酔科

ページ範囲:P.93 - P.96

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はじめに
 日本の病院が,いま当面する問題の1つに,麻酔をどうするか1)があろう.すなわち,大都市の大病院はいうまでもなく,地域の中央病院は,一方で正規の有資格麻酔科医長を熱望しているにかかわらず,この望みがかなえられないままに,一方で,見よう見まねの無資格麻酔医に,院内の麻酔需要をまかせねばならぬ深刻な事態となっている.
 たとえば,関係大学から麻酔科医長が赴任しても,1年たたぬうちに,医長の処理能力以上に,院内の麻酔需要はふえてしまう.麻酔需要の各科調整をくり返し,かつ,できるだけ,昔のように麻酔医に頼まず,術者のみで処理する申しあわせをしても,麻酔医長の負担は軽くならず,麻酔の医員が来ぬままに,需要に対処しているうちに,ついに医長は過労で倒れてしまう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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