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ホスピタルトピックス
進む英国の病院再編成
著者: 伊藤誠1
所属機関: 1千葉大
ページ範囲:P.101 - P.101
文献購入ページに移動 既に広く知られているように,イギリスでは,各地区ごとに病院の統合再編成が行なわれようとしている.ここに紹介するのは,その計画の一環としてLeeds Regional Ho-spital Boardによって新しく建設されたHull市の病院である.第2次大戦後イギリスの病院建設といえば大半が増築か改築であったが,最近ようやく全体に新しい病院が姿をあらわしはじめた.このHull Royal Infirmaryもそれらのうちの代表的なひとつである.
敷地はHull市(Yorkshire)のほぼ中央で,最近までここに568床の古い総合病院が建っていた.これを取り壊したうえ,ごく近くにあった149床の救急病院と110床の小児病院とを併合して計827床の代りに542床の総合病院ができた.地区によって違うが,統合計画ではこのように病院数や病床数が減ることも珍らしくない.ただし,この場合,当分の間は同敷地内にある2棟の旧病棟(計260床)をもそのまま使うことになるので,新病院の竣工によって急にベッドが減るわけではない.診療圏はHull市およびその周辺で,その人口は約60万である.
敷地はHull市(Yorkshire)のほぼ中央で,最近までここに568床の古い総合病院が建っていた.これを取り壊したうえ,ごく近くにあった149床の救急病院と110床の小児病院とを併合して計827床の代りに542床の総合病院ができた.地区によって違うが,統合計画ではこのように病院数や病床数が減ることも珍らしくない.ただし,この場合,当分の間は同敷地内にある2棟の旧病棟(計260床)をもそのまま使うことになるので,新病院の竣工によって急にベッドが減るわけではない.診療圏はHull市およびその周辺で,その人口は約60万である.
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