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文献詳細

雑誌文献

病院28巻7号

1969年07月発行

文献概要

病院の広場

公立病院が地域医療に果たす役割

著者: 林秀雄1

所属機関: 1八尾市立病院

ページ範囲:P.17 - P.17

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 八尾市といえば,大阪市と境を接した,人口20万の典型的な衛星都市である.この八尾市に,総合病院は市立病院1つ,他に5つの2ないし3科の病院と500床の精神病院があるだけだから,私たちの八尾市立病院は住民の保健を守るために重要な意味をもっている.
 まず第1に医療の面の充実だが,医療器械の整備は当然のこととして,まず熟練した医師を多く集めることが必要だ.しかし,これだけ専門分化した医学の現状では,限られた人数では,すべての分野に高度医療を提供することは困難になってきた.たとえば,われわれの病院の外科は内臓外科を主としているが,私にしても,外科部長にしても,大学では開胸術や閉鎖麻酔など行なわれていない時代に病院勤務に移った.今では若い外科医師は麻酔に関しての知識は豊富だから心配ないが,開胸術に関しては,当病院の元外科医長で現在某大学の教授をしている○○博士は胸部外科はいわずもがな,心臓外科にもそうとうな経験を重ねてきているので,非常勤嘱託として当院の食道・肺などの外科を担当してもらっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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