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文献詳細

雑誌文献

病院29巻11号

1970年10月発行

文献概要

特集 温食給食

温食給食の問題点

著者: 宮川哲子1

所属機関: 1虎の門病院栄養部

ページ範囲:P.23 - P.26

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はじめに
 食物のおいしさは,食物それぞれの適温で供与されてはじめて発揮できるのである.すなわち温かいものは温かいうちに,冷たいものは冷たくして食してこそ,満足する味わいをもつのであろう.いくら材料を吟味し,調理の腕をふるって上等な料理ができても,こうした適温配食がなされなければ,材料も腕も死んでしまうといってもよいほどたいせつな要素である.
 料理屋が1品,1品,でき上がったばかりの,あつあつのところを出すのも,そうした意味があるからであり,家庭の食事がどんなに貧弱な材料であったにしても,またあまり変わりばえのしないもので同じものが続いても,あきずに食べられるのは,食卓の雰囲気と,この温食のためであるといっても過言ではないと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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