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病院と統計
伝染病と食中毒
著者: 前田行雄1
所属機関: 1厚生省統計調査部
ページ範囲:P.68 - P.69
文献購入ページに移動 伝染病や食中毒に関する統計には‘伝染病および食中毒簡速統計’‘伝染病および食中毒精密統計’とがある.簡速統計は,伝染病および食中毒の患者もしくは死者の発生をできるだけすみやかにとらえ,衛生行政,特に防疫・食品衛生対策の資料とする目的で行なわれ,取り扱う疾患は法定伝染病11種,指定伝染病1種,届け出伝染病14種,結核,らいおよび食中毒の29種である.精密統計は,伝染病および食中毒の複雑な発生状況を解明し,衛生行政,特に防疫対策の基礎資料を得ることを目的とし,取り扱う疾患は簡速統計の対象29種のなかから,マラリア・狂犬病・炭そ・つつが虫病・フィラリア病・黄熱・回帰熱・トラホームおよびらいを除いたものと,性病予防法による性病4種である.今回は昭和44年の簡速統計(衛生統計月報1-12月分による)を中心に,伝染病・食中毒の発生状況を観察してみよう.
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