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文献詳細

雑誌文献

病院29巻12号

1970年11月発行

文献概要

救急医療に関する研究・5

救急病院の宿直医と宿直体制について—救急機構調査(3)

著者: 岩本正信1

所属機関: 1東北大学病院管理学教室

ページ範囲:P.59 - P.63

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 救急患者の診療を行なよううえにおいて,最も重要なことは医師・看護婦およびその他の職員の人員構成とその配置である.
 理想としては,救急部門に専属の各科の専門医を配置して24時間にわたり活動できるような体制であることが望ましく,Dr, V.A.Minyaev1)は専門医のチームによって手当てされた負傷者の死亡は,統計的にみて普通のチームによって手当てされた場合の半分に過ぎず,さらに医師の他に看護婦・補助看護婦・レントゲン技師らからなる包括的チームで対処することをすすめている.しかし,わが国の救急医療体制の現状では,そのような配置は不可能に近い.不可能な場合に宇山氏2)は,専門医の配置を理想としながらも京都第二赤十字病院救急分院の経験から,外科医を常勤せしめるのが最も応用範囲が広く適当であるとしている.しかし,その外科医を四六時中確保することも困難があり,特に夜間宿直医師の確保については多くの救急病院が当惑している問題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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