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ホスピタルトピックス
これからの英国併設精神科
著者: 鈴木淳1
所属機関: 1病院管理研究所
ページ範囲:P.116 - P.117
文献購入ページに移動60年代初期の併設精神科は主として第1級の総合病院に設けられ,診療対象にもかなり多くの制限がみられていたが,いままでの経験によると,ごくごく少数の特殊例を除き,ほとんどすべての種類のあらゆる疾患の治療が併設精神科でも可能となり,地域社会と患者との近接化,地域住民の理解度の向上,精神医学と身体医学との密着化,医師と患者との人間関係の持続などの諸面ですばらしい効果をあげ,精神病院在院期間の短縮がみられた.そこでこれらの成果を全国的に普及するために,地方の一般病院(俗称第2-3級病院)にも精神科を併設しようとしている.このために,すでに発刊していた併設精神科建築基準(Buil—ding Note No.5とNo.30)を廃止して,新しい要綱をつくりつつある.
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