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文献詳細

雑誌文献

病院29巻13号

1970年12月発行

文献概要

病院と統計

国民の傷病量

著者: 前田行雄1

所属機関: 1厚生省企画室

ページ範囲:P.68 - P.69

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 一般に傷病統計では,ある一時点で傷病にかかっている者の数を有病者数,傷病そのものを対象とした場合(1人で2つ以上の傷病にかかっている場合,重複して計上する),有病件数という.また,有病件数の対象人口に対する割合を有病率(pervalence)という.これに対し,ある期間中に発生した傷病者の数を発病者数,傷病を対象とした場合にはり患(発病)件数といい,り患件数の対象人口に対する割合をり患率(incidence)という.
 病院や診療所で受療した者,買薬で治療した者,薬は飲まずに寝ていた者などを含み,すべての傷病についての有病率・り患率をとらえるものとしては国民健康調査がある.この調査は,毎年1回10月に行なわれ,各世帯にカレンダー式調査票が配布される.各世帯員は,調査期間中の傷病の状況をこの調査票に記入し,調査員が3日ごとに各世帯を訪問してこれを確認し,最後に集約する方法によっている.この調査における傷病の定義は次のとおりである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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