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病院長時代の思い出・6
看護の話
著者: 萩原義雄1
所属機関: 1国立京都病院
ページ範囲:P.81 - P.86
文献購入ページに移動わたしは京大を卒業するとすぐ外科にはいり,しばらくして熊本の大学へ行かされ,一般総合病院へはいったのは,国立京都病院が最初で,また最後というわけである.
だれでも知っているように,昔の大学病院の看護婦は,患者は付添にまかせ,自分は医者の手伝いをすればそれでよい,ときにはサーバントのような用事もする,暇なときは看護婦室で若い医者と雑談にふけるというようなことをしていた.また付添婦なるものが実にひどいものだった.病院などについてはなんらの知識のないわたしではあったが,看護婦はこんなことをしていて,はたしてそれでよいのだろうかという疑問を,かすかながらいだいたことも,ときにはあった.
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