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病院建築・14
聖フランシスコ病院
著者: 福田朝生1
所属機関: 1双星社竹腰建築事務所
ページ範囲:P.78 - P.81
文献購入ページに移動 この病院は姫路に日本の本部をもつ聖フランシスコ第三会病院童貞会に属する病院で,本部の姫路聖マリア病院のいわば姉妹病院である.終戦後,長崎の爆心地にあまり遠くない神学校の構内に小さな木造平家建の診療所を建て,当時医療施設の全くなかった長崎で乏しい医薬品をたよりに敢然と被災者の診療に献身的な奉仕を始めたのが,この病院のはじまりであった.その後,火災をうけた神学校の煉瓦造り2階建の建物を改造して,主として結核患者を対象とする病院に発展して今日に至っている.
カソリック系の病院はどこでもそうであるように,姫路の場合は内臓外科の権威である清水博士を中心に,また長崎の場合は自ら原爆被災者でもある結核の権威秋月博士を中心とした高水準の医術と,シスターおよび看護婦たちのキリスト教の奉仕精神に徹した看護とにより,他の一般病院にはみられない独得の風格を備えている.キリスト教者はもとより,多くの一般の患者の入院希望が絶えない.
カソリック系の病院はどこでもそうであるように,姫路の場合は内臓外科の権威である清水博士を中心に,また長崎の場合は自ら原爆被災者でもある結核の権威秋月博士を中心とした高水準の医術と,シスターおよび看護婦たちのキリスト教の奉仕精神に徹した看護とにより,他の一般病院にはみられない独得の風格を備えている.キリスト教者はもとより,多くの一般の患者の入院希望が絶えない.
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