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文献詳細

雑誌文献

病院29巻3号

1970年03月発行

文献概要

見のがされやすい実務の知識

病院の熱管理用計器

著者: 倉持一雄1

所属機関: 1虎の門病院営繕課

ページ範囲:P.78 - P.78

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 最近問題となっている,都心・産業地帯の大気汚染の激化は,冬季にはいりその気象条件とあいまって著しく,当局はスモッグ対策として,低硫黄分の重油使用を要望している.また,亜硫酸ガスの排出による大気汚染を予防する目的で,排出基準を制定し,大気の清浄化を図ろうとしているが,病院でのボイラーの使用は,一般事業場と異なって,暖房だけではなく,消毒・厨房・洗濯のほか医療器材の洗浄などの熱源用にも使用されている.したがって,低硫黄の重油を使うことは,60%の燃料費増加となって,生産エネルギーとしての蒸気単価があがる結果となっている.
 しかも,大気の清浄化という社会的問題と,現行医療費による困難な病院経営との板ばさみとなって,低硫黄分の重油使用に踏み切れない病院が多いと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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