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文献詳細

雑誌文献

病院29巻5号

1970年05月発行

文献概要

病院の広場

これからの外来診療棟

著者: 千葉保之123

所属機関: 1国鉄中央病院 2国鉄東京保健管理所 3国鉄中央病院呼吸器科

ページ範囲:P.17 - P.17

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 病院は外来をやめ入院を主とすべきだという論議をよそに,現に日本の病院はどこでも外来が繁盛している,入院患者もほとんどその外来から得られるし,紹介患者だけ待ってたんでは病床はガラ空きとなる.一方,患者には病院にさえ行けばなんでもやってもらえる.例は適当でないかもしれないが,デパートみたいなもの.そこへ行けば買いたいものはなんでもあるから.
 そういう外来を前にしてみれば,そのサービスもいっそう切実なものとならざるをえぬ.幸か不幸か今は,いらっしゃいませのデパートと違って病院は診療してやる式の風習.べつに権威ぶるわけではないが,まだ頭を下げてまで診療させてもらうという事情にはいってない.一時も早く苦痛をやわらげてもらいたいばかりに患者さんががまんしてくれているからいいものの,時節がら,そう長くは続かないのではなかろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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