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文献詳細

雑誌文献

病院29巻6号

1970年06月発行

文献概要

精神病院の管理・6

作業療法

著者: 関英馬12

所属機関: 1寿康会相模病院 2昭和大学医学部神経科

ページ範囲:P.77 - P.80

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まえがき
 精神医療における作業療法の効果については,もはやだれもが疑わないであろうが,未解決の問題もまた非常に多い.私は現在精神病院で行なわれている作業療法を紹介しながら,さらにその問題点にも触れ,これからの作業療法のあり方について,私なりの展望を試みたいと思う.
 さて近代精神医療の作業療法を顧みるとき,多くの叙述がきまってSimon (1867-1947)の名をあげ,その開祖的功績をたたえているが,わが国では,加藤晋佐次郎の業績を種々の意味で,もっと大きく取り上げて考えてよいと思う.Simonが1914年,ギューテルスロー病院におもむき,作業療法を開始し,その成果を公表したのが1924年,加藤が松沢病院で独自の作業療法を実施したのが1919年より1925年にかけてであり,奇しくも時を同じくしていることを,当時の東西の社会背景とともに想起したいものである1-4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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