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文献詳細

雑誌文献

病院29巻6号

1970年06月発行

文献概要

ホスピタルトピックス

アルジェリアの精神病院

著者: 鈴木淳1

所属機関: 1病院管理研究所

ページ範囲:P.100 - P.101

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 アラブ社会ではすでに9世紀にdar el Maridineというりっぱな精神病院がバグダットにつくられ,Ibn Imran医師が"うつ病の療法"を出版していたし,中世紀でも精神病者を神の特別の使者として慈愛の心で接しており,当時つき者として迫害した欧州諸国と対照的であった.
 しかし,西欧風の精神診療施設が最初にできたのが1870年であり,公的に規則が公布されたのは1934年で,その後一般病院に43床から62床までの規模で3併設精神科がつくられ,単独精神病院としてBlidaに1000床が新設された.だが.どの診療施設もすべて創設直後に増床の必要性が叫ばれていた.1954年にはPorot教授の努力により医療体系の根幹がつくられ,各県ごとに第1線診療の併設精神科と第2線医療担当の単独精神病院の系列化がなされ,現在の精神病床は1630床で,1830名の住民に精神病床1床の割合である.だが,この対策進展の裏に精神行政担当専任官がほとんどないことが注目される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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